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板の反り止めの溝は効果なし?反り止めの本当の意味

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DIYでリフォームしていると、フローリングなどは合板を使うことが多いので、木材の反りを意識することはほとんどないのですが、野路板や相ジャクリ板を使うときに、木材の反りに悩まされます。

今回は、反り止めの溝の本当の意味、効果、相ジャクリ板を床板に使う方法に関してお伝えします。

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相ジャクリ板というのは、通常、壁や天井に使うものらしいので、反っても大した問題がないのかもしれませんが、私は床に使おうと考えたので、問題に直面しました。

木材には、木表、木裏があり木表側に反りやすいので、木表を下向きにして、アーチ状になるようにすれば、継ぎ目がガタガタになることはないと考えて、木表を下にして、板を敷き詰めました。
そして、一日立って確認した所、もともと木表側に反っていたのです。
板の下側に湿気が集まり、水分を吸収して下側が膨張したということです。
相じゃくり板の場合、フローリングと違って、本実ではないので、隣の板により押さえつける力が働きません。
なので、継ぎ目の部分が浮くように反ってしまうと床の足ざわりが不快になります。

そこで、一晩考えて出した結論が、板の裏面に溝をつけるということでした。
「木材 反り止め 溝」という検索ワードで検索した所、実際に存在するテクニックだということもわかりました。

そして、その溝の効果がどの程度なのか調査していたところ、実験しているブログを見つけました。
こちらのブログです。
http://www.nozimoku.co.jp/?s=%E6%9D%BF%E6%9D%90%E3%81%AE%E5%8F%8D%E3%82%8A%E3%81%A8%E5%8F%8D%E3%82%8A%E6%AD%A2%E3%82%81%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82%E6%80%A7%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6&submit

結論を引用します。

まとめますと。
・反り止めは表反り(通常の反り方)に対して全く逆効果である。
・逆反りに対しては効果がない。反りに対しては別の要素があるのでは。
こういうことです。

と、反り止めは効果がないと結論づけていますが、この実験には問題があると思います。

問題点
-板の反り具合は、個体差が大きいから比較のしようがない。
-外力が加わらない状態で板が反ったかどうかを確かめているだけ。

木材の反り止めの本当の意味

一番深い溝を入れた板が一番反ったということで、反り止めに効果がないとのことですが、反り止めの本当の効果は、

反ったときに、弱い力で反りを補正できるようにすること

だと考えられるので、反ったかどうかを確かめても無意味です。

木材の反り止めは効果があるの?

一番深い溝を入れた板が一番反ったのは、仮に同じ反り具合の木材だったとしたら、一番反りを阻害する力が弱かったからだと考えられます。

溝を掘ることで、次の図のように、膨張する力を逃がすことができます。
また、膨張するはずだった材料が取り除かれていることで、溝を掘った面の膨張を少なくすることができます。

次の図を見てください。
溝がなかったときは、実際には緑の部分が2ミリ伸びようとしていたのに、一番下のところでは、2.1ミリしか伸びていなかったとしたら、青の部分は、緑の部分が膨張するのを妨げていた可能性があります。
このように考えると、緑の部分が本来膨張するはずだったところまで膨張できたことになります。

全体としては、溝がある場合とない場合、どちらが反りが小さくなるかはわかりません。
それを知るためには、板を溝の深さにカットして比べる必要があります。
次の図のように、板の下面は15ミリ膨張、溝の位置のラインが10ミリ膨張だったのが、板が薄くなったため、12ミリ膨張するかもしれない。

このように見かけの反りの大きさを見ることで、反り止めの効果を調べることはできません。

反り止めの効果は100%ある

溝をほると、その部分は100%弱くなります。
したがって、反り止めの効果は100%あると言えます。

反ることが前提で、反ったときに対処するための溝なので、別のネーミングにしたほうが良いですね。

何本掘ればいいの?

反り止めの目的は、反ったときに外力で元に戻しやすくするためなので、反り止めの本数は多いほうが負荷が分散されるのでよいでしょう。
経験的に、板の3分の1程度の深さで2本で良いと言われているようですが、板が硬ければ硬いほど、本数を増やしたほうが良いと考えられます。
そうしないと、反り止めの部分で亀裂が入りやすくなります。







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