台風などで大雨が降ると、ダムの緊急放流をするという発表があります。
そのままにしていると、ダムが決壊してしまう恐れがあるからです。
たとえ、放流により、下流で川が氾濫してしまうとしても、緊急放流する場合があります。
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ダムの緊急放流の目的は何?
第一の目的は、ダムの決壊を防ぐためです。
ダムが決壊すると、その時溜まっている水が一気に放出されます。
そうなる前に少しずつ放流することで、被害を最小限に抑える努力をしています。
それなら、事前に放流しておいて、できるだけダムに水をためてやり過ごすことができればよいではないかという考えが浮かびます。
実際にそのような対策はされています。
ただ、万が一、思ったほど雨がふらなかった場合、後で水不足になり、断水することになってしまうという可能性もあるので、雨がふりそうだからといって、すきなだけ事前放流できるわけではありません。
緊急放流するということは、事前に放流することなくためているということです。
そのため、氾濫する時間を遅らせているので、その間に避難するという事もできます。
ダムの緊急放流するとどうなる?
ダムの緊急放流を行うと、河川の水位が急に上昇します。
そのため、下流の広い地域で氾濫する可能性がアップします。
ただ、ダムが決壊したときよりもましです。
緊急放流しないとどうなる?
緊急放流しないとダムが決壊する恐れがあります。
実際には、緊急放流しなくてもよいダムというのは存在します。
越水といって、ダムから水が溢れ出る状態になっても、決壊することがないほどの強度をもっているダムです。
そのようなダムは、緊急放流しなくても良いのですが、おそらく運用ルールで、規定の水位を超えたら緊急放流することになっているがほとんど全てです。
ダムが決壊するとどうなる?
緊急放流よりも、ひどい被害がでます。
また、ダムが壊れるため、その後の復旧にも時間がかかります。