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熊沢英昭被告の判決は妥当か?

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東京・練馬区の自宅で、農林水産省の元事務次官・熊沢英昭被告76歳が、
長男の英一郎さん44歳の首などを包丁で刺し、殺害した事件の判決は懲役6年実刑判決となりました。

この判決により、ネット上では同情コメントで沸き立っています。
同情したい気持ちはわからなくもないです。

農林水産省の元事務次官の熊沢英昭さんが、40歳の息子のためにコミケでグッズ販売していたとか、
熊沢英昭さんの妻、被害者の母は息子の暴力により、肋骨をおるなどの被害を受けていたとか、
息子の存在のせいで、娘の結婚が破断になりまくったせいで、娘を失うなどなど、
不幸で大変だと思える出来事の連続です。

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このような背景があるので、せめて懲役を3年以下にして、しかも執行猶予をつけてほしかった。
などといった、同様の意見が多数飛び交っています。

熊沢英昭さんが大変だった気持ちは計り知れないのですが、私は素直にこれらの同情する意見を受け入れることはできませんでした。
そもそも、上の内容の話は、加害者側の話であって、なくなってしまった英一郎さんの話を聞くこともできないので、一方的に父親の行動を正当化することができるわけがないと考えます。
嘘だという可能性もゼロだとは言い切れない以上、無罪に近いような判決を出すことはできないのでしょう。

さらに、熊沢英昭被告の

(息子が)かわいそうだ。かわいそうな人生を送らせてしまった。

という発言と、妻が英一郎さんがアスペルガー症候群だという診断を受けていたことから

普通の子に産んであげられなかった。英昭さんの罪を軽くしてください。お願いします。

という発言をしていることにも違和感を感じます。

大人の男として、英一郎さんのことを認めたことがなかったのではないかと思いました。
安易に病気のせいにしているとも思えてきます。
私自身でも、病院にいったらアスペルガーと診断されるかもしれません。
若い頃は、花火は爆弾だとかいって怒っていたり、犬の散歩で糞を片付けずに、人間だけ地球を汚していいなんておかしいと騒いでいたり、グレタさんみたいだったこともあります。
子供の頃は全力で守ってあげるけど、大人になったら自分に起きることは全部自分の責任だし、全部自分の力で乗り越えることができるはずだと教えてあげなかったのでしょう。
いつまでも子供扱いして、就職氷河期だから就職できないと、親族に仕事を紹介させたり、見守りべきときに
助けてしまったことが問題です。

苫米地英人さんが言っていたと思いますが、

困っている人を助けると恨まれます。
それは、自己評価(苫米地さんによるとエフィカシー)が下がるから。

例えば、お金に困っている友人に、1000円の食事の支払いを肩代わりしてあげると、
その友人は無意識に、自分は1000円程度の食事代も支払うことができないような人間だと自己評価を下げてしまいます。
そして、それはいずれ、あいつのせいで、自分の自己評価が下がり、自分が底辺から抜け出せなくなったんだという、恨みに変質してしまうということが起きます。

必ずしも、誰でもこういった思考に至ってしまうわけではないのですが、親子の支配関係に置いては、比較的起きやすい事象だと考えられます。
結婚できないことを苦になくなったとされる妹さんにも影響しているのでしょう。
結婚がだめになっても、結婚していない娘を受け止める家庭があれば、亡くなる必要はないです。
そもそも、大人になると、親が小さく弱い存在だと思えてくるので、親より先に死ぬなんて親不孝なこと絶対したくないと考えるのが、自立した大人です。

私の知り合いの家庭でも、現在進行系で似たような、状況があって心配です。
そちらの息子さんは、就職氷河期に就職できなかったので親族の会社に入社したり、精神的に微妙な状態が続いていますが、今の所、暴力的になってはないようです。

子供の頃には、お金はものを与えるのではなく、生きる力や知恵を与えることができるような子育てができると、こういった悲しい出来事が起こらなくなると思います。







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