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不発弾が庭から見つかったら?処理費用は誰が負担する?

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自宅の庭や購入した土地に不発弾が発見されたら、高額な処理費用が発生し、その費用は土地の持ち主の負担になることがあるそうです。
私有地から不発弾が発見された場合、責任の所在があいまいになっており、結局、持ち主の負担で撤去するということになるようです。

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不発弾がありそうなところはどこ?

沖縄が一番多いです。
名古屋、東京、福岡など、空襲があったところでも、よく見つかります。
名古屋育ちの私は、子供の頃、祖母にB-29の空襲の話を何度も聞かされたことがあります。
戦争になると、空襲されたりするのが当たり前だと思っていたのですが、実際には、空襲は戦争犯罪です。
戦争になっても、非戦闘員である一般市民を標的とすることは許されないのです。
これは、倫理的な問題ではなくハーグ陸戦条約という国際協定によって空襲当時も規定されていたことです。

空襲された都市のリストは以下です。

青森市
釜石市
仙台市
日立市
宇都宮市
前橋市
千葉市
東京区部
横浜市
川崎市
長岡市
富山市
福井市
甲府市
岐阜市
静岡市
浜松市
名古屋市
豊橋市
一宮市
津市
四日市市
桑名市
堺市
豊中市
神戸市
西宮市
明石市
姫路市
和歌山市
岡山市
広島市
呉市
岩国市
徳島市
高松市
今治市
福岡市
八幡市
大牟田市
長崎市
佐世保市
熊本市
鹿児島市

不発弾の種類

不発弾といっても、種類が多く、以下のように大きさも様々です。

-250kg爆弾
-50kg爆弾
-5インチ艦砲弾
-100mm砲弾
-105mm砲弾
-16インチ艦砲弾
-60ポンドロケット砲
-5インチロケット砲
-5インチロケット砲
-107mm迫撃砲弾
-81㎜迫撃砲弾
-60㎜迫撃砲弾
-75㎜砲弾
-機雷94式改
-破片手榴弾
-陶器手榴弾
-地雷

不発弾の処理費用負担は誰の責任?

1トン爆弾というものが大阪で発見された時、576万円の撤去費用を負担させられた方が裁判を起こしましたが、国や市が負担するという明確な法令がないとの理由で、原告が敗訴しました。

不発弾処理費は「国民が等しく受忍しなければならない戦争損害」
国や市が負担することは特定の個人に利益を与えることになる。
「負担しないことが社会通念上著しく妥当性を欠くとはいえない」

というのが、大阪地裁の結論です。
「国民が等しく受任しなければならない戦争損害」の「等しく」は平等という意味ではないようです。
戦時中、空襲にあった地域の土地を購入する国民は、不発弾のリスクを受任すべきだということらしいです。
漫画 正直不動産の6巻に書いてあったのですが、土地を購入した後で、埋蔵文化財包蔵地だと判明した場合、発掘費用の負担をさせられるのに似ています。

そもそも、毎年何個も発見されるのに、法律が整備されていないのが問題だと思いますが…。
2016年、ラオス国内に大量に残るクラスター爆弾など不発弾の撤去にアメリカは約9000万ドル(約90億円)拠出したそうです。
日本にも支払ってなんて、日本の政治家が言えるわけがないですね。

不発弾が爆発したことはある?

実際に事故は起きています。
幼稚園で爆発したり、工事中、ショベルカーで触ってしまって爆発なんて事故が起きています。
沖縄では、今でも毎年数百個撤去されているので、かりに国の責任をみとめたら莫大な予算が必要となるから、拒絶しているのでしょう。

不発弾を発見したらどうすれば良い?

不発弾には、発見弾と埋没弾があります。
発見弾は工事などで偶然見つけられたもの、埋没弾は情報をもとに探し出すものです。
おばあさんが、あそこに不発弾があるかもしれないよって言ってたりするのを見つけるのが埋没弾です。

発見したら、とりあえず警察に電話です。
あたりまえですが、触ってはいけません。
近隣住民にも、危険であることを知らせた方が良いです。







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