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都道府県ごとの新型コロナウイルスの感染状況の調べ方

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緊急事態宣言、ロックダウン、都市封鎖、医療崩壊。
怖い言葉が沢山ならんでいてどんどん不安になってきます。

テレビなどで紹介されるのは、毎日、新規感染者数です。
嘘をついているわけではないのでしょうが、新規感染者数を聞いただけでは、
どの程度感染が広がっているのか?
全く判断することができません。

医師会が医療崩壊が起きる恐れがあるという発表をしていますが、
その会見の内容からも、実際にどの程度のキャパシティがあって、
現在どれだけの病床が埋まっていて、後何人患者が増えたら限界を超えるのかがわかりませんでした。

ということで、客観的に発表されているデータから、私が住んでいる県は大丈夫?
という方のために、都道府県ごとの新型コロナウイルスの感染状況の調べ方を紹介します。

あくまでも発表されているデータをもとに、現在の状況を推測するだけです。
仮に、数値データを見て、心配する必要がないように見えるからと言って、
どんどん外出してよいという話ではありません。
政府や自治体が自粛を求めるということは、数字に現れていない理由がある可能性があります。
疑問を感じたら、地方自治体に問い合わせしてみると良いでしょう。

厚生労働省でデータを公開しているようですが、わかりやすいので
東洋経済Onlineのデータを参考にします。

上半分が全国です。
数字は累計になっている点が注意です。
感染者数、患者数、退院者数、PCR検査人数、重症者数、死亡者数、年齢別の感染者数がわかります。

下半分が都道府県ごとです。
地図をクリックでも選択できますが、マウスが上を通過すると変わってしまうので、右側のところで変更します。
愛知県にしてみました。

都道府県ごとの場合、重症者数がわかりません。

患者数の定義は以下です。

厚生労働省の資料
「PCR検査陽性時の有症状・無症状の別>有症状者」の数。
感染者数から無症状病原体保有者と症状有無確認中の数字を引いた値。

なので、患者数イコール入院者数ではありません。

入院者数がわからないと、医療崩壊が起きそうなのかどうかがわからないので、
結局厚生労働省の発表しているデータを確認します。
こちらのページの「国内事例における都道府県別の患者報告数(2020年4月4日掲載分)」を見てみました。

愛知県は、131人入院しています。
平均的に8割程度が入院するようです。
入院患者の年齢分布は不明です。

東洋経済Onlineに戻って、年齢別の感染者数を見てみます。

マウスカーソルを合わせると詳細がわかるので、足し算してみます。
全部で3191人、無症状が278人、確認中が708人、
死亡が69人です。
8割程度が入院するということだったので、ちょっと8割の2552人より少なくなりますが、
無症状と確認中をマイナスして2136人が入院していると考えてみます。
つまり、重症とその他が入院中だと考えることができます。

70代以上 322人 15%
60代以上 639人 30%
50代以上 1027人 48%
40代以上 1386人 65%

ということになり、極端に高齢者の入院が多いわけではありません。
死亡者は50代以上しかいません。

ちなみに

愛知県の人口は755万人、入院者数は131人です。
人口の0.0017%が入院

しています。

東京都の人口は927万人、入院者数は719人、
人口の0.0078%が入院

です。

これをどう考えればよいのでしょうか?
累計感染者数の8割程度が入院中ということなので、
入院期間が長いせいで医療崩壊が懸念されているという可能性はあると思います。
医療崩壊と言うよりは、病床が足りなくなるという問題です。

 

 

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