アフリカで大量発生したサバクトビバッタの大群が中国に向かっているそうです。
その数は4000億匹いるとも言われています。
向かっているのと、中国に到達できるかどうかは別問題です。
農作物を食い荒らしながら、一日150キロ程度移動するということで、
大昔から蝗害と呼ばれる被害を出してきました。
一つの都市の農作物を食い荒らすのにかかる時間はわずか数時間とのことです。
前野ウルド浩太郎さんの書籍で以前よんで、知っていましたが中国まで飛んでくることがあるとはしりませんでした。
サバクトビバッタを食べることはできる?
こちらはFAO(国際連合食糧農業機関)のEdible Insects(食用昆虫)というレポートです。
サバクトビバッタは英語でdesert locustと言います。
このレポートには、以下の記述があります。
In Africa, the desert locust, the migratory locust, the red locust and the brown locust are eaten.
アフリカでは、サバクトビバッタ、トノサマバッタ、赤いイナゴ、茶色いイナゴが食べられています。
食用とされていることがわかります。
しかし、その次に、このような記述があります。
However, due to their status as agricultural pests they may be sprayed with insecticides in governmental control programmes or by farmers.
しかし、農業被害を引き起こすバッタなので、政府の統制下、または、農家によって殺虫剤が散布されているかもしれません。
ということで、食べることはできるけど、今回のように大群が発生した場合、殺虫剤がふきかけられている可能性があるので、たくさん食べると有害かもしれません。
食べることで問題解決するのは難しいかもしれません。
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それでも食べてみたらどうなる?
4000億匹いるということなので、仮に中国の人口が10億人だとしたら、
一人あたり400匹食べることができます。
一匹の重さは2グラム程度なので、800グラムです。
一食で食べ終わってしまいそうな量です。
体長5センチ程度なので、幅が一センチだとしたら、体積は、5立方センチです。
なので、400匹だと2リットルのペットボトル2本分程度の大きさになります。
重さ的には800グラムでも、4リットルのバッタなら、佃煮にして一ヶ月は持ちそうです。
ちなみに、このバッタは、1日に自分の体重と同程度の農作物を食べるらしいです。
そんなに食べるとなると計算があわなくなりそうです。
繁殖しながら移動を続けるのか?一体どういうことなのでしょう。