メガネグマは目の周りや喉にあたりが白くなっていて、かわいいクマです。
たまにテレビでも紹介されています。
けものフレンズのキャラクターにもなっています。
メガネクマじゃなくてメガネグマ です。
今回は、簡単にメガネグマの特徴を述べた後、実際に会うことができる動物園を紹介します。
メガネグマの特徴
メガネグマは南アメリカにいる唯一のクマです。
生息地は、ベネズエラ西部からコロンビア・エクアドル・ペルー・ボリビアあたりになります。
南米に生息しているので、マチュピチュ遺跡に偶然現れて話題になったことがあります。
英語でSpectacled bearといいます。
Spectacledは眼鏡をかけたという意味なので、日本語の名前と英名は同じ意味になります。
目の周りが白いという特徴から名付けられたのでしょう。
目の周りが白いと表現されることが多いのですが、実際に写真を見てみると、目の周りが黒いです。
目の周りが黒いのならパンダに似ているのではないかということになってしまうので、
簡単なイラストでパンダとの違いを表現してみました。
このように目の周りは黒いけど、その周りが白いので眼鏡のようになっています。
個人的には、パンダよりマレーグマのほうが似ていると思います。
体調は120cm~200cmなので、立ち上がると人間と同程度の身長になります。
ただ、体重が130kg~200kg程度あるので、素手で戦って勝てるような相手ではありません。
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メガネグマの生態
食性は植物食の強い雑食なので、好物は果実で、木登りが得意です。
樹上に木の枝を組み合わせた巣を作って、その上で休みます。
性格は温厚でおとなしいので、人にあっても、クマが逃げてくれるので、
少し安心です。
分類は哺乳綱ネコ目(食肉目)クマ科メガネグマ属です。
食性は植物食の強い雑食ということですが、分類上では食肉目なので、
ウサギをとって食べることもあるし、シカ、ラマなど大型動物を捕食することもあるので、
人間を襲わないとは限りません。
妊娠期間160~225日前後、人間は280日前後なので、人間に近いです。
動物の妊娠期間は、大きい動物の方が長くなる傾向があるので、人間にサイズが近いので、妊娠期間も近くなるのでしょう。
ちなみに冬眠はしません。
夜行性ですが、生活環境にかなり左右されやすいです。
鳴き声は、ズーラシアが公開している動画で聞くことができます。
メガネグマに会える動物園はどこ?
5年ほど前に、よこはま動物園ズーラシアで子供が生まれて親子展示がされていました。
現在は、大人になってしまっています。
ズーラシアで飼育されている希少動物に扮しているズーラシアンブラスには、メガネグマはいません。
大阪の天王寺動物園にもいます。
愛知県名古屋市の東山動物園にもいます。
動物園の熊には名前がついているので、覚えていくと良いでしょう。
オス:ルイス、雪雄(ユキオ)
メス:美雨(ミウ)
-天王寺動物園
ダイスケ(オス)、プッペ(メス)
-東山動物園
キリシマ(オス)、ミカエラ(メス)
天王寺動物園には、ペギーというメスの熊もいましたが2013年に亡くなりました。
メガネグマに天敵はいるの?
子供の頃は、ピューマやジャガーなどに襲われることもありますが、
大人になると天敵と呼ばれるものはありません。
毛皮目的などで密猟する人間が唯一の天敵です。
メガネグマの寿命はどのくらい?
寿命は25年~36年程度だと言われています。
実際に飼育下で、36年5か月生きたことがあります。
メガネグマは絶滅危惧種?
メガネグマは現在、絶滅危惧種に指定されています。
ワシントン条約の2019年11月26日時点版の附属書Ⅰに記載されています。
附属書Ⅰに記載されていると、以下の条件で取引が可能となります。
「絶滅のおそれのある種で取引による影響を受けている、または受けるおそれのあるもの」が規定されています。原則として商業取引は禁止されています。但し、学術目的や商業目的で人工繁殖させたものなどのみ取引は可能です。
以前、コツメカワウソに関する記事で、コツメカワウソが附属書Ⅱから、附属書Ⅰに変更されたことで、
国内での取引もできなくなり、密輸が活発になったという問題を取り上げました。
附属書Ⅰに記載されているということは最も絶滅が危惧されているということです。
世界で協力して保護しています。
なので、個人的に飼育するために販売されることもありません。
生息数は2015年時点で、5000~30000頭だと推測されていて、その後も減少し続けていると考えられています。
パディントンはメガネグマ?
映画で有名なパディントンは、ペルー出身の熊ということになっています。
南米に生息する唯一の熊がメガネグマなので、論理的に考えれば、パディントンはメガネグマということになります。
しかし、次の画像はAmazon.co.jpで販売しているパディントンのぬいぐるみですが、目の周りが白くありません。
パディントンは当初「暗黒の地アフリカ」からはるばるやってきた設定にする予定だったのですが、
アフリカには熊がいないと知り、しかたなく、ペルーに変更したとのことです。
熊が生息していない地域は意外と多いのですね。