国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長という方が、
毎日新聞のインタビューで新型コロナウイルスによる肺炎の印象が、中国で報道されているような
おどろおどろしいイメージとは大きく乖離しているといっていたそうです。
大曲貴夫さんってどんな人?
大曲貴夫さんの経歴は以下です。
見るとわかりますが、感染症の専門家です。
聖路加国際病院 内科 レジデント
2002年 The University of Texas-Houston Medical School 感染症科
2004年 静岡がんセンター 感染症科 医長
2007年 静岡がんセンター 感染症科 部長
2010年 静岡がんセンター 感染症内科 部長 (部署名変更にて)
2011年 国立国立国際医療研究センター 国際疾病センター 副センター長
2012年 国立国際医療研究センター病院 国際疾病センター センター長
2012年 国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター センター長
2017年 国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター長、総合感染症科科長
書籍も何冊か出版されています。
大曲 貴夫さんの本リスト
大曲貴夫さんは新型コロナウイルスを楽観視している?
大曲貴夫さんは新型コロナウイルスを楽観視しているわけではないと思います。
毎日新聞の記事によると、以下のように答えたとされています。
軽い感冒(風邪)から少し重いインフルエンザまでというくらい。
どんどん人が亡くなるという印象は持っていない。
とのことです。
国内で新型肺炎患者の治療に当たっているということなので、
そりゃそうでしょうという感じです。
大曲貴夫さん本人が、こんな武漢肺炎の恐ろしさを感じさせないような発言をしたのか?
それとも、毎日新聞の切り取り方の問題なのかよくわかりませんが、
書いてあることはあたりまえのことです。
「中国で報道されているようなおどろおどろしいイメージとは大きく乖離している」とのことですが、
(日本国内の状況は今の所)中国で報道されているようなおどろおどろしいイメージとは大きく乖離している
ということなのでしょう。
そもそも中国でおどろおどろしいイメージで報道されているというのも、そんな報道してたっけ?という感じです。
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日本国内の感染者数は、今の所、中国よりも桁違いに少ないし、
新型コロナウイルスによる肺炎の致死率はSARSよりも低いです。
SARSが10%、新型コロナウイルスが3%程度です。
だから、ほとんどの人が軽い風邪から少し重いインフルエンザくらいの症状で、
さらにいうと無症状の人すらいて、亡くなる人はあまりいない。
これは当たり前なことなのです。
この症状の軽さと潜伏期間の長さによって、世界中に爆発的に広がっているというのが問題です。
こちらのページを見ると、新型コロナウイルス感染者数のリアルタイムマップが表示されます。
次の画像は2月6日のものです。
28340人の感染が確認されています。
こちらは、2月4日のものです。
20684です。
たった2日で8000人も増えています。