東京五輪のオープンウォータースイミングのテストイベントで選手たちが「臭い」「トイレみたいな臭い」と訴えました。
海水の水質に問題があるのでしょう。
海水がトイレ臭いって一体どういうことなのでしょう?
合流式下水道という方式の下水道に問題があるようです。
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合流式下水道とは
合流式下水道とは、家庭などからの排水と雨水をいっしょに一本の管で集める方式の下水道のことです。
分流式下水道という雨水と汚水を別々の管で集める方式の下水道もあります。
合流式下水道は一本の管で浸水対策と水洗化を行えるため,早く下水道に着手した都市では採用され、昭和40年代以降になって、多くの都市で分流式下水道が採用されるようになりました。
合流式下水道の問題点
通常、下水は下水処理場で処理されてから川に排水されます。
合流式下水道の場合、雨が下水処理場の処理能力の限度を超えて降ると下水がそのまま川に流れていくということになります。
オープンウォータースイミングがトイレ臭い理由は何?
東京都は、早く下水道に着手した都市なので、東京都区部の下水の82%が合流式下水道です。
そのため、ゲリラ号などにより、下水処理場の処理能力の限度を超えると東京湾に下水がそのまま流れます。
「トイレみたいな臭い」のではなく、トイレを薄めたものだと考えても良さそうです。
ただ単に臭いというだけでなく、大腸菌の量が増えることで、泳いだあとで腹痛になるなど、体調を崩す危険性もあります。
ちゃんと対策してほしいですね。
海のそのまま下水が流されているなんて考えたこともなかったので、今年の海水浴、躊躇します。
潔癖症ぎみだから、プールより海に行くようにしていたのに、ちょっと不安です。