走行税というものが検討されているそうです。
走行税とは、電気自動車などの場合、排気量やガソリン税、石油税が安くなるので、それを補うため、検討されている税制です。
上記のような税制の趣旨から考えると、実際にそうなるとは思えませんが、走行税が導入されるのと同時に、ガソリン税、石油税が廃止されるはずです。
海外では、走行税の導入事例があり、ニュージーランドでは1000キロ5000円程度です。
この金額を使って、日本でプリウスαに乗っている場合の、税負担を比較してみます。
スポンサーリンク
Contents
走行税が導入されたら、得するのか?損するのか?
ニュージーランドと同じ税額で年間1万キロ走行すると想定してみます。
走行税の場合、5万円です。
多くの人の証言から、プリウスαは平均的に、1リットルで25キロ程度走るそうです。
なので、1万キロでガソリンを400リットル消費します。
ガソリンが1リットル150円の時、ガソリン税、石油税はあわせて60円程度です。
なので、ガソリン税、石油税の合計は24000円となります。
自動車税はプリウスαの場合、1800ccなので、39500円です。
ということで、合計63500円になります。
プリウスαの場合、走行税が導入されたら、13500円安くなる。
実際には?
実際には、いろいろな理由をつけて、走行税導入後もガソリン税、石油税を徴収すると考えられます。
その場合は、年間1万キロの走行で、74000円の税負担となります。
何キロまでなら、今まで通りの税負担になるの?
ガソリン税、石油税が廃止されない場合、何キロまでなら、今まで通りの税負担になるのか計算してみます。
年間走行距離をAとすると、
ガソリン税、石油税は、60×A÷25=2.4A
走行税の場合の合計は、
現在の自動車税の場合の合計は、
等しくなるのは、
A=7900
解
ガソリン税、石油税が廃止されなかった場合、
25km/L、1800ccの車は、
年間7900km以上走ると損をする。
年間10万キロ走行する場合は?
上で一旦「まとめ」としたのですが、年間10万キロ走行する場合、
ガソリン税、石油税が廃止されないと、ありえない金額の負担となります。
なので、ガソリン税、石油税が廃止される場合、年間10万キロ走行で計算してみます。
走行税の場合、50万円です。
25km/L、1リットルあたりのガソリン税、石油税の合計を60円とすると、
ガソリン税、石油税の合計は24万円です
自動車税は39500円なので、合計303500円になります。
まとめ2
グラフ化してみた
ke!sanというサイトで、走行税1kmあたり5円の場合と、
自動車税39500円+ガソリン税、石油税の場合(現在)を比較するグラフを作ってみました。
f(x)が走行税導入後(ガソリン税、石油税廃止)、
g(x)が現在のグラフです。
15192kmを超えると、走行税の方が高くなります。
このグラフをみると、ガソリン税、石油税が廃止される可能性もありそうに見えますね。