タガメが販売禁止になると閣議決定されたそうです。
漢字で書くと田亀。
田んぼにいる亀みたいな日本最大の水性昆虫ということで、愛好家も多く、乱獲されたり、
水質の悪化などにより、個体数が減少し、いる場所がどんどん少なくなっています。
私は愛知県に済んでいますが、最近みかけたことがありません。
タガメだと思ったらタイコウチらしき虫だったりすることはあります。
人間以外に、アメリカザリガニ、ウシガエルなどもタガメを捕食します。
そのため、「特定第2種国内希少野生動植物種」に指定し、インターネットや店頭での売買、販売目的の捕獲を禁止するとした種の保存法の政令を閣議決定したとのことです。
施行は2020年2月10日からです。
内閣には他に決めることがたくさんあるだろうという批判がありますが、国内希少野生動植物種は政令で定めるものなので、国会ではなく閣議決定ということになったのでしょう。
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タガメには毒がある?刺す?噛む?
タガメは長いストローのような口を獲物に突き刺し、そこへ麻酔液と消化液を流し込みます。
そのため、吸血していると勘違されるのですが、血を吸うわけではありません。
なので、人間が掴んだときに、口吻という部分で刺すことがあります。
噛むわけではないと思います。
ただ、何のために刺すのかわかりません。
タガメにとって刺すという行為は食事だからです。
獲物の体内に消化液を流し込み、肉をドロドロに溶かしてから吸い取るという食事方法なので、
カメやヘビを食べることがあるくらいなので、人間を食べようとしているとも考えられます。
この消化液に毒成分も含まれているため、とても痛いです。
刺されると痛いし腫れます。
溶かして吸うって最強の水中昆虫と言われるだけのことはあります。
肉食昆虫ということになるので、餌は金魚を与えたりするようです。
さらに、羽があって空を飛ぶこともまでできるので、無敵感が半端ないです。
ライオンなどで見られる子殺し行動を行う唯一の昆虫ということで、百獣の王と似た所もあります。
共食いもします。
飛ぶので夜に外灯に飛んできたところを採集といったことも昔はよくありました。
タガメに弱点はあるの?
とにかく強い、マムシですら敵ではなく捕食対象です。
水陸空、全てで活動できるということで本当に最強の昆虫ですが、弱点があります。
それはきれいな水の中じゃないと生活できないということです。
陸上でも活動できますが、長時間は無理です。
水質の汚染が一番のダメージとなり、絶滅が危惧される希少野生動物となってしまいました。
飼育している人の話によると、水道水の塩素は問題ないそうですが、水温やバクテリアなど別の理由で、そのまま水道水を使わないほうがよいとのことです。
寿命は2年か3年なので越冬できます。
天敵はサギです。
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タガメの販売価格はいくら?
販売禁止の閣議決定がされたことで、短期間ですが、値段が高騰するかもしれません。
通常は一匹3000円程度で売買されているようです。
その金額にも、ちょっと驚きました。
困難値段で売れるのなら、捕獲したくなります。
昔は、ゴキブリみたいな見た目だし、図鑑の乗っている背中に卵がたくさんついている画像が気持ち悪くて、
見かけたら追い払っていたのに、今では希少価値がある生き物になっているようです。
こちらはAmazon.co.jpで売っているタガメのおもちゃ、フィギュアです。
やっぱりゴキブリみたいで気持ち悪いと感じてしまうので苦手です。
こちらはぬいぐるみです。
動画の埋め込みはやめておきますが、Youtubeで「タガメ 赤ちゃん」と検索すると、
背中にびっしりの卵から赤ちゃんが孵化している動画をみることができます。
幼虫も成虫と同形しているので、ちょっとかわいいのですが、たくさんあつまっているときついです。
成虫と同じ形で生まれるせいか、さなぎになることもなく、脱皮を繰り返して成長します。
タガメの飼育は禁止される?
国内希少野生動植物種に指定された種の飼育は原則禁止です。
飼育が可能なのは、「登録された個体同士で繁殖したもの」です。
以前から飼育していて、途中で国内希少野生動植物種に指定された場合は、
登録された個体同士ではありませんが、規制適用前に取得した個体は登録できるので、
登録すればよいです。
なので、現在飼育している人は2020年2月10日から30日以内に登録をする必要があります。
その個体が死んでしまったりした場合は、30日以内に登録票を返納する必要があります。
登録票の管理等に違反すると、30万円以下の罰金という重い罰則があるので注意です。
しかし、タガメは特定第2種国内希少野生動植物種です。
特定第2種の場合、売買のための採集が禁止されるだけで、研究、趣味ので採集は許可されるので、自分で捕まえて飼育するのは問題ないです。
かなり、ザルルールですが、大丈夫でしょうか?
販売は禁止だけど輸出はできるの?
国内希少野生動植物種の生きている個体は、捕獲、採取、殺傷又は損傷をしてはならないということなので、
研究目的等を覗いて、そもそも捕獲することができません。
なので、輸出することもできません。
タガメは海外にも20種類程度生息しているので、わざわざ日本のタガメを密猟して密輸するという人も少ないと推測されます。
タガメは美味しい?味は?
タイなどでは、普通に食用としてタガメが売っていたりします。
カメムシの仲間なので臭いのかと思ったら、爽やかな香りがするという意見が多いです。
青リンゴのようなフルーティーな香りがするのでタガメサイダーという商品もあります。
タガメサイダーの原料には塩漬けタガメが使用されています。
これは、おそらくタイから輸入されているものなので、販売禁止の対象にはならないと考えられます。
美味しい食べ方はこちらです。
昆虫食の方の動画です。
寄生虫がいるかもしれないので、生で食べてはいけません。
タガメをなぜ食べるのか?
それはシーチキンみたいで美味しいからです。
アマゾンで乾燥タガメを購入できます。タガメケーキなんてものもあります。
興味がある方は写真だけでも検索して見てみると良いです。
タガメを見れるところはある?
タガメ、ヤゴ、ゲンゴロウなどは多くの水族館で展示されています。